近年カラーマーケティングが注目を集めている。
Samsungは昨年度、UAE向けにブラウンゴールドのiPhoneを投入したし、タイでは家電メーカーがカラフルな色物家電で市場を開拓している。
一般的に市場が成熟化すると、製品の機能的な価値以外に、色やデザインなどの感性的な要素で付加価値をつける傾向がある。
海外マーケティングにおいて、カラーの要素はどのような影響があるのだろうか。
まずは代表カラーの赤を例に考えてみよう。
1. 中国人の赤、アラブ人の赤は異なる?
一般的に中国人にとっての赤は、人気カラーの代表色である。
おめでたい色、金運をもたらす色、政治の色、情熱の色などといわれてきた。
ただし、国によってイメージや印象は全く異なる。
例えば、アラブ人にとって赤はあまり好まれない。一般的に赤は彼らにとって血、危険、悪などネガティブなことを連想させてしまうのである。
2. 色の嗜好は時代によって変化する?
中国で人気の赤だが、最近は彼らの嗜好が変化している。
調査会社のエー・アイ・ピーによると、現在人気のトレンドは青であるようだ。
欧米や日本発の流行、韓国ドラマなど、外部からの影響によって色の好みが変化することが多い。
3. 効果的なカラーの選定条件
しかし、上記の調査においても、中国では今もなお、赤は根強い人気がある。
どの国でも、昔から人気のある代表カラーがあり、それらは当然 色の選定の際には重要である。例えば、サウジアラビアやエジプトでいえばゴールドである。
選定の際の構成要素としては、1. 基本的な国の嗜好カラー、2. 流行トレンド、3. 競合他社と差別化になるような特徴カラーを考慮し、色を選定するのがポイントかと。
色によるマーケティングは関心分野の一つなので、今後も中近東、中国市場を中心にフォローしていく予定。
以上、カラーマーケティングに関するエントリでした。
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