2014/05/18

第二外国語は必要か?

大学時代は英語学習に傾倒していて、第二外国語を全く勉強しなかった。この手の学習は一部の語学マニアのためにあり、それらに時間を投資するのは無駄であると考えていた。

誤解を恐れずにいえば、英語さえ出来れば、仕事でも通用すると思っていたのだ。

そんな英語びいきな私も社会人になり、実際にビジネスの現場に出てみて、第二外国語の重要性について改めて考えさせられた。今では中国語学習は3年目、アラビア語は3ヶ月目に突入した。

これは第二外国語の習得は"無駄ではない"というエントリである。(ただ、万人にはオススメしない。新しい言語を学ぶことはタフなことであるし、多大な時間を投資することになるからだ。学習のチョイスは慎重に。)

1. ビジネスにおける第二外国語を学ぶ意味

私はメーカーでの海外営業という職種柄、海外との接点は多い。現在は中近東に自社製品を拡販することがミッションである。

海外とのコレポンは9割が英語である。中国などの特殊な市場を除いては、顧客とは現地語ではなく英語でやり取りをするのが一般的だ。

ただ、海外出張で顧客とFace to Faceの打ち合わせをする際に、第二外国語はその威力を発揮する。挨拶、名刺交換、自己紹介、簡単なことでもいい。現地語で顧客と冒頭のコミュニケーションができるだけで、相手の印象が180度変わる。

特に華僑圏や中東地域は、ビジネスにおいて関係が重視されるため、現地語での挨拶は非常に有効である。文化に対する敬意につながるのだ。

2. 味の素の「3つの現」

食品メーカーの味の素の海外営業では「3つの現」が大事にされている。
それは、

1)現地語を話す
2)現地語の食を愛する
3)現地の人を愛する

というコンテンツである。

海外営業の仕事はかなり泥臭く、パートナーとの信頼関係がキーになる。文化の違いを乗り越え、関係を構築することは、机上のロジックを駆使してもなかなか上手くはいかない。

仕事をする上で、自分の担当地域の現地語を学ぶことは、上述のようにメリットになるはずだ。

※追記: 中国ビジネスにおいては、交渉においても現地語を使う機会が大変多いため、通訳者がいない場合、担当者の高度な中国語が不可欠である。挨拶や日常会話だけではなく、専門用語などの単語のビルドアップが必要になる。

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