2014/06/01

中国の若者、80后(バーリンホウ)の特徴について

「80后(バーリンホウ)」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

80后という言葉だけで一冊の本が出来てしまうほど面白い分野なので、とても一言では纏めることが出来ないが、今日は簡単に彼らの特徴について触れてみたい。

1. 中国における80后(バーリンホウ)とは何なのか?

80后とは80年以降に生まれた世代を指す。日本では団塊世代、ゆとり世代など世代でカテゴライズすることが多いが、中国では地域間における違いが顕著であることから、あまり世代論が生まれてこなかった。

しかし、近年では「80后」は中国を語る上で、切り離すことのできない。
70年代、80年代で中国で何が起き、どのように80后という世代が形成されたのであろうか。

タイムスリップをして、中国の歴史を振り返ってみたい。

1976年 文化大革命終了
1978年 改革開放政策開始
1981年 ペプシ 中国市場進出 
1987年 ケンタッキー 中国市場進出(北京 一号店オープン)
1990年 マクドナルド 中国市場進出(深セン 一号店オープン)

つまり、80后の若者は改革開放政策後に生まれた世代であり、幼年時代から外国の文化、外国製品に影響を受けてきた。70年生まれと比較すると、海外トレンドに敏感で、ネットを使いこなし、消費も活発なのである。

2. 80后の特徴について

中国の若者研究で知られる原田氏は、80后の特徴を下記の通りまとめている。

・市場経済とともに育った世代であること
・一人っ子が多く、わがままな傾向がある
・高学歴が多く、ホワイトカラーで働く人が多い。留学組の海龟も多い。
・ITリテラシーが高く、ネットで情報を発信をする

上記のように、ライフスタイルもあまり日本の若者とあまり変わらない。
私たちがFacebook、Twitter、LineなどのSNSでコミュニケーションをとるのと同様に、80后も中国のLineであるWechatやミニブログのWeiboで情報を発信する。

私のWechatはこんな感じ。
Wechatを始めて1年半が経過したが、彼らとの交流はとても楽しい!レストランに入れば、食べ物の写真をとり、ネット上でコメントをし合う姿は日本の若者のようである。

3. 企業にとっても80后な重要なターゲット

消費の活発な80后はすでに2.5億人に達しており、中国市場を開拓する企業にとっても大きなボリュームゾーンとなっている。

そのため、如何に彼らを市場に取り込み、自社製品のファンになってもらうかがキーといえる。

以上、80后に関するエントリでした。

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